非電化工房弟子入り日記2016

非電化工房主催「WWOOFer研修プログラム(住み込み弟子)」にて2016年4月より弟子入りしました。1年間の出来事を綴ります。

屋台製作① 車輪作り・設計|非電化工房ソウルのスタッフ、韓国へ帰還

ごきげんよう鈴木です。

今回は2月8〜10日の出来事です。

 

実は手押し車製作と並行して別のプロジェクトが進んでいました。

それは、オシャレな屋台作り。非電化工房ソウルの開会式に向け、

こういう物があると愉しい、と先生が思いつきました〜

今回製作する屋台は、アースデイ那須2017で出店する時に使う予定です。

アースデイ那須をお楽しみに。

 

屋台製作は、木製の車輪作から始まりました。直径95センチ、かなり大きな車輪を作ります。車輪はオシャレな屋台に欠かせないみたいです。車輪を作れるようになるだけでスモールビジネスになるみたいです…これは頑張らねば!

 

まずは車輪の構造から学びました。

  • リム…車輪の外側の輪っかの部分。いわゆる円周部分になります。
  • ハブ…車輪の中心、軸となる部分。穴を開けて棒を通します。
  • スポーク…ハブ(中心)から放射状に伸びてリム(外側)に繋がる部分。身近な例だと自転車の車輪、細い金属線の部分です。

木製の大きな車輪を作る場合、リムをいくつかのパーツに分割するのが一般的です。今回はリムを8パーツに分割して、スポークは角材のものを16本ホゾ組みでつける事にしました。ひとつのリムに2本つく形になります。

作業は設計図を元にリム・ハブ・スポークを切り出す係に分かれ、加工に入りました。

ハブは自在錐でカット、スポークはプレーナーで削ってサイズ毎にカットします。ホゾとホゾ穴の加工もしておきます。ハンマーで叩き込んで丁度よい程度にする為、ホゾ穴は小さめ、ホゾは大きめに加工するとよいです。大きめだと後で修正もききます。

リムは1パーツの型となるベニヤ板を丁寧に作成してから、それを元に墨付けしてジグソーやバンドソーでカットしていきました。型の製作、パーツのカットは難しく、時間がかかりました。

 

非電化工房ソウルのスタッフが合宿している中、研修の方が来ました。

4月からの住み込み弟子を希望する方です。バタバタしていましたが、韓国の人達とも交流できたし、本当に良いタイミングで非電化工房に来たな〜と思います。

 

スタッフ達は、無事ミーティングも完了したので那須を軽〜くドライブしました。

観光も少しできました。愉しんでくれたみたいでよかったです。

つつじ吊橋を渡ってます。なかなか愉しかった…

 

そして5泊6日の合宿もあっという間に終わり、建築・農業部門の方以外は韓国に帰る時間になりました。朝から雪が降り、雪化粧した非電化工房でお別れをしました。

スタッフの方たちは、若い時から社会や自分の役割を考えていた志の高い人達で、とても明るくエネルギッシュです。僕達もパワーをもらいました。日本に来て、非電化工房ソウルをどんな場所にするか、ミーティングを重ね…目標するイメージが固まり、皆で共有できたようです。色々な作業を一緒にする中で、チームとしての結束も強まったと思います。非電化工房の文化をソウルに持っていき、ワクワクドキドキできるような事をやっていけると期待しています。弟子達もお手伝いに行く事もあるかもしれません。

その時はよろしくお願いします!

 

スタッフの方たちが帰った後、屋台作りの続きです。

設計の仕方について教わりました。大体の外観図や構造図をいただいているのですが、

各部の詳細な寸法や、そこから割り出される木材等の部品図の作成は弟子達でする事になりました。設計の仕方として、必要な部分は断面図を入れて構造をわかりやすくする、二重表記は避ける等、設計図だけで作業者がわかるように、どう描くべきなのか教えていただきました。今回はパネル工法で制作するので、各パネルの図面を描いて先生に渡し、チェック後PCソフトで出力していただく流れとなりました。

 

その後、車輪作りのチームと、屋台の土台作りのチームに分かれ、どんどん作業していきました。今回の車輪は釘・ネジを使わずホゾ組みなどの方法で組んでいくので、リム同士の板接ぎには間に板を噛ませる「雇い実接ぎ(合っているかな?)」方法でやっていく事になりました。噛ませる板は硬いものが好ましいようです。今回は先生が以前モンゴルに行った時に頂いた木材を使わせていただきました。

 

そんな感じであっという間に土曜日となり、

僕は私用で岩手県に行くため、非電化工房を離れました。

次回につづきます〜