非電化工房弟子入り日記2016

非電化工房主催「WWOOFer研修プログラム(住み込み弟子)」にて2016年4月より弟子入りしました。1年間の出来事を綴ります。

芋煮会+大豆収穫+チェーンソー講義

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ごきげんよう鈴木です。

今回は11月2日〜6日の出来事です。

11月に入ってしまいました…段々と寒くなってますね。

朝起きるのが億劫になってます。寝起きにサッと気合を入れたいものです。

薪作りはチマチマ進めてます〜中々終わらないものですね。

 

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さて、今週は初日に芋煮会があり、それの準備と煮炊きをしました。

そこで初めて羽釜で御飯を炊きました。

風呂焚きで火を起こすのには慣れていましたが、炊き加減が分からず

ちょっと焦がしてしまいました…でもお米の粒は立っていて本当に美味しかったです。

芋煮の後はクレープを竈で焼いて食べました。

これも初体験でしたが、なんとか上手く焼けました。

畑でとれたカボチャで作った特製カボチャジャムで美味しくいただきました〜

 

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そして大豆・小豆の収穫。大豆の収量は去年と同じくらいだそうで、まずまずでした。

サヤをとっていき、シートの上で天日干し。乾燥させると簡単に豆が取れるそうです。

 

チェーンソーの講義も受け、仕組みと安全確認や、刃の目立てのやり方も教わりました。「刃を作る意識で目立てをする」という事で、先生が目立てをし、指先で触って確認してみるのですが…違いが分からない!その後自分たちで目立てをして、先生に確認をしていただくのですが…中々合格が出ません。刃を研ぐのはやはり難しいです。

 

そうしている内に週末になり、カフェ営業や見学会の運営をして、

メインプロジェクトのSVO発電所はほとんど進まず今週は終了となりました。

今週は弟子の一人が私用の為途中で那須非電化工房を離れ、2人体制で進めました。

人数が少ない事もあって、作業が上手く進みませんでした…来週は前進させたいです。

有機無農薬のお米、収穫できました

ごきげんよう鈴木です。

今回は10月26日〜30日までの出来事です。

寒くなってきたので、薪ストーブの煙突掃除等のメンテナンスをして、初めて薪ストーブを使ってみました。風呂焚きもそうですが、炎がメラメラ燃えてる様子は何時までも見ていられますね〜ストーブ横でまったりしています。これから本格的にストーブを使う季節になるし、薪作りを頑張ろうと思います。

 

さて、今週はDEG発電所建設の前に、お米の収穫をしました。

非電化工房のお米は無農薬・有機栽培・天日干しです。

今年は一から田圃作りをした為、色々トラブルもありました。

例年より田植え時期が遅れましたが、無事生育して稲穂も頭を垂れてくれました。

草刈り、重機で開墾、代掻き、畦塗り、暑い中雑草取り。今はもう懐かしいです…

 

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まず、稲架(はざ)を建てるために竹を持ってきます。

2人一組でチームを組み、竹を3本揃えてシェロ縄で縛り、三脚のように開いて掛矢で地面に打ちつけて固定します。その上に竹を渡して次の三脚を建て、また竹を渡してを繰り返します。稲架は太陽光がよく当たるように、東西に並べて建てていきます。

 

その後、水を抜いて乾かしておいた田圃で収穫です。まずは勉強の為、手刈りをして麻ひもで縛る方法を教わりました。麻ひもの代わりに稲わらで結ぶ方法も教わりました。昔は稲わらだったんですね〜。

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そうしてから、農業機械「バインダー」の登場です。稲を刈り取って一纏めにして麻ひもで縛り、排出する機械なのです。ミシンのように複雑に糸を通す所があり、動く所を見てるだけでも面白いです。

 

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そうしてバインダーを使ってドンドン束を作り、

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稲架まで運んで掛けていきました。

 

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稲架掛けが完了したら、水分率計の講習を受けて、お米の水分を測ります。

水分率が15%以下まで下がったら、脱穀して袋に詰める為、それまでは毎日計測するようです。雨対策にビニールシートをかけたりして、お米の収穫は終了しました。

 

週の後半はDEG発電所建設に戻り、砂袋を壁に詰める作業の続きをしました。

屋根と違って垂直の壁に砂袋を詰めていくのは難しく、全部の壁に詰め終わらずに

今週は終了となりました。来週はもっとDEG発電所を進展させたいです。

SVO発電所セルフビルド ⑧遮音対策+トタン屋根葺き

 ごきげんよう鈴木です。

今回は10月19日〜23日の出来事です。

今週は先生が韓国非電化工房の打ち合わせで留守なので、

弟子だけで発電所建設の続きをしていました。

 

SVO発電所は発電機を使用するので、音の対策が必要になります。

防音は大きく分けて遮音と吸音があり、遮音は物の重量があれば効果が高いようです。

発電所の遮音材として各パネルの中に砂を詰めていきます。砂を使う理由は安価な事が大きな理由です。建材屋さんに頼めばトラック1台分単位で運んでくれるそうです。

 

作業開始です。まず川砂を用意します。今回は基礎用に用意した物の残りを使います。

ポリエチレンの袋に容積の四分の一程度つめて、空気を抜いた物をたくさん作ります。こうすることで自由に形を変える事ができ、パネルの形に隙間なく詰めていけます。

 

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まず屋根から砂を詰めていきます。奥に見える穴は換気筒を通す為のものです。

換気筒はトタン板を丸めてブラインドリベットで固定して製作しています。

 

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筒をパネルに固定してから、その周りにも砂を詰めていきます。

この穴はジグソーで切断して開けました。

 

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ベニヤで閉じていきます。換気筒の先端にはベンチレーターを設置します。

 

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その後、ルーフィングを貼っていきました。発電所の屋根は片流れ。面積も狭い為すぐに完了しましたが、換気筒部分のルーフィング貼りに少し時間がかかりました。上手く防水出来ると良いなぁ。

 

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そして、トタン波板を屋根サイズにカットしていきます。

今回は重ねた波板をディスクグラインダーで一気に切断しました。

 

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カットした波板を葺いていきます。換気筒の円形にカットするのが難しく、

何回か設置してみて調整しながらやっていき…

 

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無事、屋根ができました。

その後は、壁に砂を詰めていく作業をしながら今週終了となりました。

途中、植木をしたり他の仕事をしていたので、案外作業は進みませんでした。

 

今週は良い天気で、外作業日和が続いて良かったです。

発電所をはやく完成させて、配線までしたい〜!頑張ります。

SVO発電所セルフビルド ⑦組み立て|地方で仕事を創る塾 第19期開始!

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ごきげんよう鈴木です。

最近は晴れて気持ちの良い日が続いています。

今回は10月12日〜16日の出来事です。

 

寒くなってきたので、休日に合宿所の改装を進めています。

合宿所には土間があり、今まではそこでご飯を食べていたのですが、

場所を変えようという事で、サロンと呼ばれているスペースを

掃除・改装して此処でご飯を食べはじめました。

断熱策を考えていて色々やる事があり、本格的な冬の前に薪割りも並行してすべて終わらせてしまいたいです〜時間が限られているので急がないといけません。夕方すぐ暗くなるのが辛い所です。

 

さて、今週はSVO発電所のパネルがほぼ出来たので、実際に組み立てに 入りました。

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まずは基礎に土台の木材を設置してビスで留めていき、調整を済ませます。

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運んできた壁パネルを一枚立てて土台にビス留めしていきます。一枚目を留めたら、押さえながら二枚目を立てます。そしてパネル同士の上端を合わせて面一にして、ビス留めしてから土台に留めていきます。そして三枚目、四枚目と留めていき…

 

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壁ができました。建てて新たに見えてきた所を修正し…

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翌日は屋根パネルを設置しました。

滑り落ち防止の為、ベニヤ板で引っかかりをつくって上に設置しました。

屋根は3つに分割されたものを設置して、上で合わせて状態をみて、問題なさそうなら連結していき、一枚の屋根にしから壁パネルに留めていきました。

 

そんな感じで土日に入り、「地方で仕事を創る塾」第19期が開始されました。

http://www.hidenka.net/seminar/juku/index.htm

今期は弟子も塾生として参加します。僕は今回は訳あって撮影係での参加でした。

これまでは裏方で動いていたり、交流会に参加して沢山の人とお話していましたが、

塾生として参加する事はとても充実したものとなり、弟子生活の後半から卒業に向けて大事なステップになると思いました。塾では毎回宿題が出るので頑張らないと〜

 

小屋は建ちましたが、完成まではまだまだ先。頑張ります。

SVO発電所セルフビルド ⑥扉製作+留め継ぎ加工

ごきげんよう鈴木です。

今回は10月5日〜9日の出来事です。

日々寒くなってます。薪割りばかりして、ブログ更新を疎かにしてます…いかんです。

 

今週始めは報告会があり、先月の活動報告をまとめ、発表しました。

報告会にも大分慣れ、テキパキと進行できた…気がします。

 

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報告会終わりの夕焼けと満開のコスモスがとても綺麗でした。

 

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その後は、先週に引き続きSVO発電所を建てるべく、パネルを制作していました。

段々作業に慣れてきて、壁と屋根のパネル制作が終了。その後扉の制作に入りました。

 

今回、防音の為に扉も厚いパネルにしています。

そのパネル表面に板で留め継ぎ加工をする為、先生に講義をしていただきました。

 

留め継ぎとは、額縁等で使われている継ぎ方で、45度の斜めにカットした木材同士を貼り合わせて、継ぎ目を目立たず美しく仕上げる方法です。

スライド丸鋸等の機械で、木材を45度にカットする事は出来るのですが、中々正確なカットは出来ず、カットした木材同士を合わせてみると微妙に隙間が出来たりします。そこで、まずは木材を合わせた状態で仮留めします。次に、できた隙間に鋸を真っ直ぐ入れて、鋸の刃の厚さだけ削るようにカットしていきます。再度合わせると隙間が埋まる…とまぁこんな感じで実際にやっていきました。

 

まず手本で先生にやっていただきます。

先生の鋸の使い方の上手い事…綺麗な直線で木材に対して垂直に切っていきます。

そして自分の番、力を入れすぎてしまい曲がってしまいます…失敗を考慮して、木材を少し長めにカットしてあったので、木材は無駄にはなりませんでした。何度か修正の鋸を入れながら、一つ目の扉の留め継ぎは完成。そして2枚目からは弟子だけで作っていき、なんとか完成したところで今週終了となりました。

 

次週からできたパネルを土台の上に組み立てていきます。

いよいよ発電所が建ちます!愉しみです。

SVO発電所セルフビルド ⑤パネル製作続き

ごきげんよう鈴木です。

今回は9月28日〜10月2日の出来事です。

 

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10月になってしまいましたーほぼ半年経過です。

もうそんなに経ったのかとも感じるし、何年もいるような感覚もあるし…

濃い日々を過ごしているので、なんだか不思議な気分です。

此処数週間は日が落ちるのが早くなり、夜も寒くなってきました。

ここでの生活にも慣れたので、これから来る冬に備え、

サボリ気味だった薪作りを再開しました。

朝ごはんを少し早くし、増やした作業開始までの空き時間を使ったり、昼休みにもやるようにして毎日少しずつやるようにしました。どのぐらい必要なのかも分からないのでたくさん作っておきたいですね。

 

まだ時期は早いですが、寒さに備えハクキンカイロなるものも購入してみました。

www.hidenka.net

非電化工房に来るまで、この商品を全く知らなかったのですが、これは便利ですね。

触媒の量で持続時間を決められるところと、ゴミが出ないのが素晴らしいです。

弟子の冬はこれに頼る事になりそうです。

 

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さて、今週はDEG発電所のパネル作りをしていました。

アトリエでコツコツと木材の計測・カット・確認・組み立てを行い、

途中木材の在庫確認をして、追加の木材を買い出しに行ったりしました。

何枚かパネルは完成したのですが、すべてのパーツまではいかず…

体力仕事ではなかったので、薪作りの余力があったのは良かったです。

来週は全パーツを完成させて組んでいきたいです。頑張ろう。

 

SVO発電所セルフビルド ④パネル製作+?

ごきげんよう鈴木です。

今回は9月21日〜25日の出来事です。

今週は3泊4日で研修の方が来られて、弟子含め4人で作業を行っていきました。

 

さて、秋冬野菜の植え付けも終わり、DEG発電所建設の続きです。

先週は慎重に計測・穴開けを行っていきました。

基本的に建築のプロジェクトでは、藤村先生が設計を行い、弟子達が実作業を

教わりながら行うという流れです。詳細な設計図が配布され、パネル制作開始です。

そして土台の木材を仮置きしていた時…何か違和感が。

 

調べた結果、基礎の水平が出ていませんでした!

思い返すとコンクリートを打つ時、他に予定があり忙しく人も足りてませんでした。

その中でよく先生から言われていた「作業毎にチェックの癖をつける」という事が出来ておらず、このような結果になってしまいました。特に初めての作業では気を付けないといけませんね。反省。

 

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先生に相談し、今回はベタ基礎打った所から土台の木材の幅分だけモルタルを盛り、水平を取り直すという方法を取ることになりました。ベタ基礎と布基礎の合体です。

端材等を使ったスペーサーを土台にかませて浮かせて、水平をとって隙間をモルタルで埋めていくといった作業をしていきました。

 

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その作業の裏で、設計図のチェックをして、必要な木材を計算して買い出しに行ったり、チェック終了した図面から木材の切り出し等、それぞれの担当に分かれて作業を行いました。最初に正面のパネルから作っていき、切り出した木材を計測して、木材の対角線を測って三平方の定理から直角を確認する等、細かい作業を進めていきました。

 

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どこからビスを打って組んでいくかのポイントや、二人で作業する時の動き方、チームワークの大事さをを教えてもらいながら、仮組みしている所で今週は終了。

 

チェック不足の為に、予想外に時間が取られてしまいました。

段取りの大切さを改めて知った週となりました。来週はもっと作業を進めたいです。